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二十四節気「立夏」

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目 次             
●五感生活 二十四節気「立夏」 

●五感の情報交差点

〔五感の二十四節気〕***********

 立夏

********************

5月5日はもう、二十四節気では「立夏」です。3.jpg

「春山は笑っているよう、夏山は滴るよう、秋山は粧うよう、冬山は眠るよう」だと

『臥遊録』という本に記されています。

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冷たい季節が終わりを迎えて、山がゆっくりと目覚めはじめると「山笑う」季節。

そして、さらに季節が進めば、若葉キラキラと輝き、まるで山は滴るよう。

みずみずしい姿になっていく。

三渓園(神奈川県・本牧)はまさに「滴る」姿でした。

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芽生えたばかりの若葉と、少し前に現れた葉の緑色、そのグラデーションに目を奪われました。

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*6月に久しぶりのエッセイ新刊が出ます。美しい写真も満載!

乞うご期待!

『五感のチカラ』(福音社) 山下柚実著 128ページ

*コラム執筆

平清盛」視聴率低迷で心痛める松ケンに「落ち込むな」の声

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120429-00000013-pseven-ent 

「長谷川理恵 女として「痛い」のが野田聖子と似てると女性作家」http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120502-00000015-pseven-ent 

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山下柚実 (やましたゆみ) 作家/五感生活研究所代表

東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。身体と社会との関わりに関心を持ち、
美容整形エイズ問題、五感などをテーマに取材。『ショーン横たわるエイズ・アクティビスト』で、第一回小学館ノンフィクション大賞優秀賞。
著書に、『五感生活術』(文春新書)、『<五感>再生へ』(岩波書店)、『都市の遺伝子』(NTT出版)、『給食の味はなぜ懐かしいのか?』(中公新書ラクレ)、『客はアートでやってくる』(東洋経済新報社)、『年中行事を五感で味わう』(岩波ジュニア新書)他多数。
「五感」をキーワードにした講演や教育人材研修、ワークショップなども手がける。
環境省「感覚環境のまちづくり」検討委員、江戸川区景観審議会委員。放送大学非常勤講師。
ウェブサイト・ユズジャーナル
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五感生活 「啓蟄」

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目 次             
●五感生活 二十四節気「啓蟄」 

●五感の情報交差点

〔五感の二十四節気〕***********

 啓蟄

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が肩に
ふれたる枝の芽ぐみたる 山口青邨 6.jpg

たしかになにかが違う。
厳格な寒さの中で、
何かが変化している。
いったい何が?
今朝、私は気付いた。
前日の光と、明らかに違っていることに。
一枚、ベールを脱ぎ捨て、
クリアで華やかで若々しく、
地面からはね返ってくる光。
一足先に、冬から春へと
走り出した光。
私の肩にふれた枝の先端が
ふっくらと芽ぐんでいる。
静かに成長している。
あの力強い春の光にうながされて。

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山下柚実 (やましたゆみ) 作家/五感生活研究所代表

東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。身体と社会との関わりに関心を持ち、
美容整形エイズ問題、五感などをテーマに取材。『ショーン横たわるエイズ・アクティビスト』で、第一回小学館ノンフィクション大賞優秀賞。
著書に、『五感生活術』(文春新書)、『<五感>再生へ』(岩波書店)、『都市の遺伝子』(NTT出版)、『給食の味はなぜ懐かしいのか?』(中公新書ラクレ)、『客はアートでやってくる』(東洋経済新報社)、『年中行事を五感で味わう』(岩波ジュニア新書)他多数。
「五感」をキーワードにした講演や教育人材研修、ワークショップなども手がける。
環境省「感覚環境のまちづくり」検討委員、日本文藝家協会会員。
ウェブサイト・ユズジャーナル
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五感生活 二十四節気「雨水」

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●五感生活 二十四節気「雨水」 

●五感の情報交差点

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 雨水

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 雨水。陽気がぽかぽしてきて、大地が動き出す。06.jpg

それまでの雪が、雨に変わる……ハズ。

春が待ち遠しい今日この頃ですが、なかなか梅も河津桜も、満開とはいきません。

伊豆、修善寺に足を運ぶと、タクシーの運転手がぼやいていました。

「ぜんぜん咲いていないのに、祭りかって、お客さんに怒られちまったよ」。毎年この時期は

河津桜が一足先に満開となり、首都圏から客が春を感じようとおしよせるのだけれど。

厳寒の今年は、じらされているみたいです。

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修善寺の中では、旅館の女将たちの「持ち寄り雛」の展示が

IMG_1152.JPG華やかでした。これは気温と関係なく、開催できますね。

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                                      修善寺の中のお庭も公開されていました。

「梅枝上月三更」--深夜、漆黒の闇の中で、梅の枝の上に月がのぼる--

  漆黒の闇の中に、かすかに漂う、甘い香り。
 それに気付いて、ふっと顔をあげる。真っ白の梅の花が、くっきりと浮かび上がる。
 2002年、千葉市美術館で開かれた32年ぶりの鈴木春信展。そこで「夜の梅」に出会った。
 作品の前に立った時、なぜか自分の鼻先に漂う香りを感じ、不思議な心地に包まれた。「暗香浮動」そのものだ。
 忘れられないのは、背後の深い漆黒。色彩豊かな錦絵の創始者が描いた、どこまでも深い黒の世界だ。
 一筋の光も入らない、本当の闇に入った時の記憶が、蘇る。視覚を完全に奪われた時、私たちは他の感覚を目覚めさせる。日中の明るい時には気付かなかった、空中をふわふわと漂う香りに、ドキリとする。

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 夜、月と火の明かりしかなかった江戸時代。その闇を描いた春信の黒。もし、この絵の背景が深い深い黒ではなく、他の色だったら? 香りの存在は、これほど強く意識されるだろうか?
 私たちが匂いを感じるのは、鼻の嗅細胞に匂い物質がくっつくから。つまり、嗅覚は接触感覚でもある。春信の世界になまめかしさを感じるのは、視覚だけでなく接触感覚をも同時に揺さぶられるからだろう。             (『五感を揺さぶるアート十選』日本経済新聞紙上にて執筆」)

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山下柚実 (やましたゆみ) 作家/五感生活研究所代表

東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。身体と社会との関わりに関心を持ち、
美容整形エイズ問題、五感などをテーマに取材。『ショーン横たわるエイズ・アクティビスト』で、第一回小学館ノンフィクション大賞優秀賞。
著書に、『五感生活術』(文春新書)、『<五感>再生へ』(岩波書店)、『都市の遺伝子』(NTT出版)、『給食の味はなぜ懐かしいのか?』(中公新書ラクレ)、『客はアートでやってくる』(東洋経済新報社)、『年中行事を五感で味わう』(岩波ジュニア新書)他多数。
「五感」をキーワードにした講演や教育人材研修、ワークショップなども手がける。
環境省「感覚環境のまちづくり」検討委員、日本文藝家協会会員。
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五感生活 二十四節気「大寒」

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●五感生活 二十四節気「大寒」 

●五感の情報交差点

〔五感の二十四節気〕***********

 大寒

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梅一輪一輪ほどの暖かさ        嵐雪

受験シーズン真っ最中。ひきこもごも、さまざまな人生模様が見え隠れする時期。
多くの受験生が、全国各地にある「学問の神様」天満宮へお参りに行き、
合格祈願のお守りを買い求め、受験会場で握りしめつつ試験に臨んでいるのでしょう。
 

学問の神様・天満宮では、梅の花が開き始める頃。

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真っ青な空を背景に、浮かび上がる梅の花。
天満宮で有名な梅の名は「飛梅(とびうめ)」。
「飛梅」をめぐる伝説をご存じでしょうか。

901年、時の右大臣であった菅原道真は、藤原氏の陰謀によって、突然、九州は大宰権帥という遠い遠い地へ、左遷されることになりました。

故郷の都を離れる日、幼い頃より親しんできた紅梅殿の梅に、道真は語りかけました。

「東風吹かば 匂ひおこせよ梅の花 あるじなしとて春なわすれそ」

すると感動した梅が、一夜のうちに九州の道真の元へと飛んで来た……そんな伝説です。

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桜についても、伝説が残っているのをご存じでしょうか。

桜は歌に詠まれなかったのを嘆いて、一夜のうちに枯れてしまったといいます。

それをを聞いた道真は、

「梅は飛び桜は枯るる世の中に 松ばかりこそつれなかりけれ」

と詠むと、これに感じいった松が一夜にして太宰府天満宮に生えたのだとか。これが「追松」すなわち「老松」の伝説だということです

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山下柚実 (やましたゆみ) 作家/五感生活研究所代表

東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。身体と社会との関わりに関心を持ち、
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五感生活 二十四節気「冬至」

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●五感生活 二十四節気「冬至」 

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 冬至

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一年が幕を下ろそうとしています。明日を見つめて、

また一歩、踏み出します。

海に誓う

ガラスでできたその海は
きらきらとして、揺られながら、
風琴のやうにうたってゐる。
       金子光晴『若葉のうたより』


海について、考えた。
海を見つめて、泣いた。
海を憎んで、目をこらし、
それでも海へと気持ちが帰っていく。
そんな年が暮れようとしている。
悪魔のように残忍で
ガラスのように繊細な
濃度3%のゆりかご。
まぎれもない私たちの出自だ。
風琴に耳を澄ませ、
暮れゆく渚に誓う。

もう一度、歩き出すことを。

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12月27日、京都・知恩院で行われた、除夜の鐘の試しづき。 親綱1人・子綱16人の17人で撞く、独特の風景。冬の風物詩。

「大鐘は17人の僧侶により撞かれますが、その内1人が親綱を持ち、仰向けにぶら下がるようにして撞き、残りの16人は子綱を持ち、掛け声と共に鐘を撞きます。 約1分間隔で鐘を撞きますが、その合間に僧侶3人の念仏礼拝(らいはい)の声がこだまします。 数取り役の僧侶が鐘を撞く合図と時間の配分、108打の数取り等々を行い、鐘撞きが進行します。」知恩院のウエブにそうあります。

鐘の音が、よい一年を呼び込んでくださるように。

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*今年最後のコラム執筆。

原発「もんじゅ」「ふげん」 実は「菩薩」から命名と仏教界懺悔

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20111229-00000014-pseven-soci

*「視聴率42.8%「ミタ」の教え いやなら無理に笑わなくていいよ」

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20111224-00000015-pseven-soci

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山下柚実 (やましたゆみ) 作家/五感生活研究所代表

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五感生活二十四節気「立冬」

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いよいよ立冬ですね。霜が降り始め、冬の気配が少しずつ濃くなっていくころ。

北からは、雪の便り。

目にしみるような、鮮烈な紅葉。冷たい空気にさらされて、ちょっと不安になる。

「かたまって 風音聞けり 冬の鹿 」       小島 健「蛍光」より

でも、11月はあの祭りが待っている。だから、大丈夫!

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深まりゆく夕暮れ。
路上にのびた長い影。
木枯らしの音に、ふと、おびえる。
肌寒さは、寂しさを深めるから。
初冬の夜、闇の中に、
明るい場所が浮き上がる。
十一月の祭、酉の市。
華やかなかけ声が、ひびく。
縁起物の熊手が、かがやく。
人がざわめき、うごめく。
参詣の列にまぎれて、
ぎゅうぎゅう、おしくらまんじゅう。
見知らぬ人の体温で、
私は少しずつ暖められていく。
なぐさめられていく。
まるで、冬の鹿のように。

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ウエブサイト上でコラムを執筆中。「五感」「感覚」のテーマと、社会の出来事をクロスさせる挑戦!

●シャラポアのうなり声は、人の心をコントロールする?

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20111105-00000010-pseven-spo

●駅のホームでスマホ事故多発 ジョブズ氏ならどう対処?

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20111010-00000016-pseven-pol 

●NHK朝ドラ「カーネーション」、父親役・小林薫のドヤし顔が凄い

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20111029-00000011-pseven-pol

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 山下柚実 (やましたゆみ) 作家/五感生活研究所代表

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五感生活 二十四節気「秋分」

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●五感生活 二十四節気「白露」 

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 秋分

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いよいよ9月も終わりに近づきました。旧暦10月の別名は、「神無月」。

なぜかと言えば、神様が会議をするために、全国各地から出雲へと集合する月だから。全国各地、神様が不在になってしまうことから名付けられたのです。

では、神様はどこに? 

実は島根県、出雲大社に集合します。出雲大社には、東十九社、西十九社、と呼ばれる社があり、神様の宿泊所とされているとか。

さて、10月、東京では恵比寿講--五穀豊穣や商売繁盛を祈願する年中行事があります。

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この行事について、三百年以上も前の元禄六年に詠われた芭蕉の句が。

「振売りの雁あはれなり  ゑびす講」

この句から、シーンが浮かぶ。

路地は人々で賑わっている。その中に振り売り(天秤棒に商品を下げた行商人)が一人。天秤には、ぐったりと横たわる雁。食材として売り歩いているのだろう。

賑わう人々、華やぐ露店、年中行事の喧騒。その中で、死んだ雁はじっと動かない。静寂に包まれている。動と静。芭蕉の句の映像的な美しさに、震撼とさせられます。a.jpg

江戸時代、鳥肉は日常的に食され、鴫や鶉、雁などが好まれました。漱石や鴎外の小説にも「雁鍋」が出てきます。一方、今も「がんもどき」はよく食べられていますね。豆腐を崩して油で揚げたものだが、読んで字の如し。雁の肉に似せたもどき料理で、「雁擬(がんもどき)」。かつて、雁が身近な食材だったことを示す、痕跡でしょう。


恵比須講の前夜には、神棚や打ち出の小槌などさまざまなものが商われる市がたったそうです。やがて、大根を麹で漬けた「べったら漬け」の露店が並ぶようになり、「べったら市」の名で定着していく。

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今でも10月19・20日、日本橋・宝田恵比寿神社の周囲には、べったら漬の露店が並び、甘い香りが漂います。
 「べったら漬」は、とにかくその語感が印象的。まとわりつく麹、べとつく感触が、そのまま名前になったのです。 甘酸っぱい風味を楽しみながら、一口噛むと、ポリっという音がする。
べっとり、ポリっ。

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その対照的な食感が、また面白い、お祭りです。

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山下柚実 (やましたゆみ) 作家/五感生活研究所代表

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著書に、『五感生活術』(文春新書)、『<五感>再生へ』(岩波書店)、『都市の遺伝子』(NTT出版)、『給食の味はなぜ懐かしいのか?』(中公新書ラクレ)、『客はアートでやってくる』(東洋経済新報社)、『年中行事を五感で味わう』(岩波ジュニア新書)他多数。
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五感生活 二十四節気「白露」

 

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●五感生活 二十四節気「白露」 

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 白露 はくろ

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二百十日。立春から数えて210日がたった頃。現在の暦で九月一日か二日ごろ。

そのころには台風が多いと言いますが、今年はどんぴしゃ。まさしく台風が日本列島全体に雨風をふかせています。

昔の言い方では台風を「野分」。秋の季語にもなっていますが、野をかき分ける風の雰囲気が、その二文字からリアルに伝わってきますね。

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スポーツの秋、でもあります。やっぱ、今年の秋はサッカーでしょう。なでしこジャパンの五輪予選と、IMGP0412.JPG日本男子代表チームのW杯三次予選が9月に集中していて、

毎日がサッカー三昧。

サッカーを、かつて国民的スポーツとして隆盛を誇った「野球」と比較してみると、おもしろい。

サッカーと野球は、かなり対照的なのです。

サッカーの特徴を一言で言えば、「速度」感ではないでしょうか。

サッカーの特徴を分析してみると……

1.観客の強い参加意識……ゴールの一瞬を見逃さない集中を保ち、まさに12人目の選手のつもりとしてゲームに参加する感覚で観ている。
2.中継するアナウンサー……すごい速さで展開するプレーを、忠実に言葉に置き換えるだけで精一杯。
3.横にいる解説者……選手の動きと試合の流れを、作戦面、展開面から解説することに終始。


サッカーはまぎれもなく興奮系。選手も観客も緊張感と速度感にまみれるゲーム。

無駄口を叩くヒマなどない「緊張とスピード」。トイレに行くのは、私の場合、必ずハーフタイムです。

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閑話休題 7月のW杯について、サッカーコラムを執筆しました。

「涙を見せないなでしこジャパン」(7/27)http://www.news-postseven.com/archives/20110727_26867.html

「なでしこ オシムの「日本サッカーを日本化」を男より先に実現」(7/19) http://www.news-postseven.com/archives/20110719_26194.html

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さて、野球です。こちらは良い意味で「間延び」のゲームといえるでしょう。
「ピッチャー交代」、「バッターボックスでの素振り」、「攻守交代」と、何かが起こるとすぐに、ボールが「デッド」=死になって、試合が止まってしまう。
 得失点をめぐる一瞬の緊張と、膨大な間延び、両方で成り立つスポーツ。

で、「ボールがデッドになる」と、だらんと弛緩した間が生じる。その間延びを埋めるべく、アナウンサーと解説者は、ダラダラとおしゃべり。観客は物を食い、ビールを飲み、トイレへ行き、世間話をし、のーんびりとゲームを楽しむ。言ってみれば、サッカーには無いこの「間延び」感覚こそが、野球の醍醐味。どちらがお好みかは、人それぞれですね。

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ラジオに出演 J-WAVEで日曜日、朝5時から6時までオンエア
自分作りを応援するラジオ教養番組、「J-WAVE SUNDAY LIBRARY」に出演します。
9月18日&9月25日 日曜日 AM5時~6時  テーマは「五感」。
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山下柚実 (やましたゆみ) 作家/五感生活研究所代表

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美容整形エイズ問題、五感などをテーマに取材。『ショーン横たわるエイズ・アクティビスト』で、第一回小学館ノンフィクション大賞優秀賞。
著書に、『五感生活術』(文春新書)、『<五感>再生へ』(岩波書店)、『都市の遺伝子』(NTT出版)、『給食の味はなぜ懐かしいのか?』(中公新書ラクレ)、『客はアートでやってくる』(東洋経済新報社)、『年中行事を五感で味わう』(岩波ジュニア新書)他多数。
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五感生活 二十四節気「大暑」

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●五感生活 二十四節気「大暑」 

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 大暑 たいしょ

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大暑-いよいよ暑さもさかりをむかえました。

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チリンチリン、と風鈴の音。懐かしい夏の音。涼しさを届けてくれる音。露店では、まるでカーテンのように風鈴がつり下げられて売られていました。
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風鈴の存在感を思い知らされる瞬間。それは、さあっと一陣の風が駆け抜けていく時。いっせいに風鈴が揺らされて、なんとにぎやかなこと。

そして、どこからとこもなく漂ってくる懐かしい夏のサイン。

優しく包み込んでくれる、季節の香り。感覚の記憶を持つことの幸せ 

幼い頃、夏の午後に漂ってきた麦茶の香り。こおばしくって、ふわりと優しい香りが大好きでした。 昔はどの家でも、やかんで煮出して麦茶を作ったものですよね。

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当時はコンビニもペットボトルのお茶もなかったのだから当たり前だけれど。

湯気とともに、やかんの口から立ちのぼってくる香りは、

心からほっとさせてくれました。優しく包み込んでくれる香りは祖母や母のやさしいイメージを連想させるような。

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私の世代の人にとっては、なつかしい「五感の故郷」かもしれません。

ふと麦茶の香りを嗅ぐと、昔のシーンがよみがえる。おばあちゃんが麦茶に砂糖を入れてくれたっけ。香りとともに、ほのかに甘いあの味も、ノスタルジーをかきたてます。

今は水にパックを入れる「水出し」タイプや、封を開けて水に溶かす「リキッド」タイプなどの商品が次々に出てきて、香りを楽しむことも減ってしまった。さみしい。やっぱり麦茶にはあの香りがなくちゃ。

もし、長い間海外で生活しなければならなくなったとして、ふと、異国であの麦茶の香りを嗅いだら……たちまち夏の居間の風景が蘇ってくるはず。ニッポンの夏を蘇らせてくれる大切な香り。  

フレッシュでフルーティーなビールを

日本の夏を代表するのが「麦茶」だとしたら、西洋ではやっぱり「麦ジュース」。

ビール好きの私としては、オススメ恵比寿のエビスビール記念館でいただく、テイスティングセット。1コイン=400円を自販機で購入し、ビールと引き換えてもらう仕組みです。

http://www.sapporobeer.jp/brewery/y_museum/

琥珀、スタウト、エーデルピルスなど日によって違うフレッシュなビールが4種類、少しずつ飲めるなんて、最高のぜいたく。

そして、上記のビール記念館ではテイストできませんが、ホワイトビールもオススメ。

ベルギーの「ヒューガルテンホワイト」は、コクとさっぱり感とフルーティな香りとが微妙に混ざりあってえもいわれぬ美味しさ。原材料は大麦麦芽や小麦だけではなく、実はこのビール、驚きの隠し味が……。なんと、コリアンダーやオレンジピールなどのスパイスが入っているのです。

 「フレッシュ」でいて、どことなく「フルーティー」な味わいは、そのあたりが秘密だったのですね。

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この夏、コラム執筆開始。小学館のウエブサイト「NEWSポストセブン」に、月に3本ほど、気になる事象についてのコラムをアップしていきます。

まずは、なでしこジャパン! 

7月27日「涙を見せないなでしこジャパン」

http://www.news-postseven.com/archives/20110727_26867.html

7月19日 「なでしこ オシムの「日本サッカーを日本化」を男より先に実現」

 http://www.news-postseven.com/archives/20110719_26194.html

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東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。身体と社会との関わりに関心を持ち、
美容整形エイズ問題、五感などをテーマに取材。『ショーン横たわるエイズ・アクティビスト』で、第一回小学館ノンフィクション大賞優秀賞。
著書に、『五感生活術』(文春新書)、『<五感>再生へ』(岩波書店)、『都市の遺伝子』(NTT出版)、『給食の味はなぜ懐かしいのか?』(中公新書ラクレ)、『客はアートでやってくる』(東洋経済新報社)、『年中行事を五感で味わう』(岩波ジュニア新書)他多数。
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五感生活 二十四節気「「夏至」 

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●五感生活 二十四節気「夏至」 

五感の情報交差点

 〔五感の二十四節気〕**********

 夏至 げし

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今年は節電の夏、といわれていますね。

街の電気は格段に減り、以前より格段に、暗がりと親しむ機会が増えました。

一方では、「夜の街は危険だ」という声も。

「ひったりくりが増えている」という話も聞きます。

でも、元の煌々と明るい世界に戻ればよい、というものではありません。

暗さとのつきあい方をもう少し工夫すれば、

闇の豊かさ、夜の静けさ……

マイナスよりもプラスのことが発見できそう。

と考えさせてくれたのが「暗闇の中で食べる」経験でした。

店内の電気が、すっと落ちました。蜜蝋ろうそくの灯りが、テーブルの上でゆらいでいます。あたりが暗くなった時、私がまず発見したのは……窓のむこうの風景でした。IMG_0165.JPG

夜空を背景に、大きな木が揺れている。

色もなければ、細部も見えない。それでも、幾重にも重なり合った葉っぱの輪郭が、灰色の夜空を背景にくっきりと浮かびあがっている。

まるで影絵のように。その木のはるか上空、遠くに一つぽつんと星が光っている。枝の間から、静かなささやきが聞こえてきそう。なんて美しいのだろう。

「店の電気が消された」だけ。照明が、蝋燭の炎に変わっただけ。それなのに、こうも感方が変化するとは。身近に、こうも美しいものを発見するとは……。  

それまで気づきもしないことでした。「夜なんだから、外なんて見えるはずがない」と、私は勝手に決め込んでいたのです。

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続けてびっくりしたのは、まわりにある実に多種多様な音。鍋がぶつかる音、皿を並べる音。スプーンフォークが接触する金属音。お店の厨房からこんなにも音が響いていたなんて!? 

照明が暗くなる前も同じ音があったはずなのに、まったく意識していなかった。暗くなると、目が頼りにならなくなり、その分、聴覚が際だつのでしょうか。さまざまな音を拾うことのできる「フラットな耳」に変化したのでしょうか。

暗闇カフェ」では、その時々の「暗闇案内人」が楽器などを演奏したり演出をします。ふだん依存しがちな「視覚」を休めて、聴覚や嗅覚、味覚の力を際だたすという体験。

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国分寺「カフェスロー」の「暗闇カフェ」は大人気でした。

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近刊『五感で楽しむまちづくり』 学陽書房

環境省・感覚環境のまちづくり検討委員会での議論~「五感で楽しむまち」検討会への流れも含めて、地域にうもれた豊かな資源を五感を使って掘りおこす、新しい「まちづくり」の手法を提案。

 山下柚実〔編著〕 荒井眞一・内藤克彦〔著〕    定価2200円+税   http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4313814205.html

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山下柚実 (やましたゆみ) 作家/五感生活研究所代表

東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。身体と社会との関わりに関心を持ち、
美容整形エイズ問題、五感などをテーマに取材。『ショーン横たわるエイズ・アクティビスト』で、第一回小学館ノンフィクション大賞優秀賞。
著書に、『五感生活術』(文春新書)、『<五感>再生へ』(岩波書店)、『都市の遺伝子』(NTT出版)、『給食の味はなぜ懐かしいのか?』(中公新書ラクレ)、『客はアートでやってくる』(東洋経済新報社)、『年中行事を五感で味わう』(岩波ジュニア新書)他多数。
「五感」をキーワードにした講演や教育人材研修、ワークショップなども手がける。
環境省「感覚環境のまちづくり」検討委員、日本文藝家協会会員。
ウェブサイト・ユズジャーナル
http://www.yuzumi.com/  

 


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