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月刊五感生活2008年1月27日号

 

拙著 『客はアートでやって来る』 (東洋経済新報社 2月1日発売)

発売を目前にしての、出版パーティーが開催されました。約70人もの方々が、この本のテーマである那須塩原市・板室温泉で450以上の歴史を持つ温泉宿・大黒屋さんのサロンに集ってくださいました。

 乾杯!

私が大黒屋に出会ったのは、まったくの偶然でした。

週刊誌「読売ウィークリー」の連載「アート新時代」で、たまたま取材執筆することになり、宿の主人・室井俊二氏をインタビューをした時、「現代アートを活用した温泉経営」の中に非常にユニークで、深い理念がありそうだ、と気付きました。

私の興味は、どんどん膨らんでいきました。「アート」と「経営」という、一見すると水と油のような両極端の要素が、大黒屋では絶妙に溶け合っている。その秘密とはいったい何なんだろう? それを探ってみたい。

 大黒屋の風景。庭には菅木志雄「天の点景」などのパーマネント作品が佇んでいます。 

その後、四季によって変化する大黒屋に一年間通い、自然環境、スタッフ、宿泊客、アート関係者、地元経済などさまざまな方面から取材を重ねました。

この本では一見、「現代アート」が前面にたちあがるように見えますが、実はテーマは、「保養とアート」だけではなかったのでした。大黒屋の背後に、もうひとつの大きなテーマが流れていました。それは、「楽しく働くとはいったいどういうことなのか」。大黒屋を書く、ということは、じつはこの深淵なテーマに正面から向かいあうことでもありました。実は私自身とっても、大切な、切実な問いだったのです。

それ以上の本の中味については、お読みいただくとして……

大黒屋さんで開催された「出版記念パーテイー」のひとこま。

 この本をめぐっての「テーブルトーク」風景。左・山下、中央・大黒屋主人の室井俊二氏、右・司会

五感生活研究所・片野明氏。 

菅木志雄氏の作品を使いながら、「アートスタイル経営」について語る室井氏。

菅木志雄氏、室井氏、山下。 義理で参加するパーティーではなく、「話したい!」という純粋な気持ちでみなさんが話している。そんな「サロン」の雰囲気が漂っていたように感じました。夜遅くまで、あちこちで円卓ができ、おしゃべりや議論が続きました。

この本は私自身が書いたものでありながらも、多くの人々のピュアな想いが結晶化した「物体」でもあり、不思議な距離を感じてもいます。作家として「書いた」と同時に、大きな力に自分が動かされ、「書かされた」、それは実に幸せな作業でした。その瞬間、私は「楽しく働いて」いたのです。

 「学ぶべき、新発想のアートビジネス」と、ギャラリスト・小山登美夫氏、絶賛。 

客はアートでやって来る

客はアートでやって来る

  • 作者: 山下 柚実
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2008/01/31

■山下柚実(やましたゆみ) ノンフィクション作家■
身体と社会の関わりに関心を持ち、美容整形、エイズ問題、五感などをテーマに執筆。
楽園の音色 フィジー五感の旅』(ピエ・ブックス)、『五感生活術 眠った「私」を呼び覚ます』(文春新書)、『五感で楽しむ東京散歩』(岩波アクティブ新書)、『<五感>再生へ』(岩波書店)など「五感/感覚」についての作品を発表中。
『ショーン 横たわるエイズ・アクティビスト』にて、第一回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。
*ノンフィクションの分野の他に、新聞コラム、写真・エッセイなど執筆。
*ホームページ「ユズジャーナル」。http://www.yuzumi.com/をのぞいてみてください。
ご意見、ご感想などはyuzumi@rd5.so-net.ne.jpまで。

_www.yuzumi.com/
責任編集 | 山下柚実+五感生活研究所_

 


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